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青カビ(アオカビ)の正体を徹底解説!私たちにとって敵か味方か?

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アオカビは敵?それとも味方?

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私たちが生活している環境で、クロカビと同じくらい存在しているのが青カビです。

「青カビ」と聞いて、みかんに生えたカビをイメージする人、世界初の抗生物質のペニシリンを思い出す人。

まさに青カビのイメージは人によってそれぞれですね。実際の青カビはいったいどんなカビなのでしょう。

この記事では、青カビ(アオカビ)について詳しく解説していきます。

  • 青カビとは
青カビの生えたパン
分類アオカビ属
学名Penicilium
種類300種以上
構造筆状体

青カビの正式名はペニシリウム Penicillium

「青カビ(アオカビ)」は正式名ではありません見た目からつけられた俗名です

正式名称はこちらです。

  • ペニシリウム(Penicillium)属

分類 菌界>子のう菌門>ユーロチウム菌網>ユーロチウム目>マユハキタケ科>青カビ属

カビトリくん

俗名と正式名の2つがあって紛らわしいのでこの記事では青カビと書いていきます。

ペニシリンという名前は、顕微鏡で見たときに形がブラシに見えることからつけられました。”ペニシリ”とはラテン語でブラシという意味。

代表的な青カビは3種類

専門家の間で分類に関する意見が一致していないものもいますが、青カビは約300種類ほどいます

その中でも代表的なのが以下の3種類

  • ペニシリウム・シトリナム
    (P. citrinum)
  • ペニシリウム・エクスパンザム
    (P. expansum)
  • ペニシリウム・イスランジカム
    (P. islandicum)

ペニシリウム・シトリナム

黄変米(カビによって黄色に変色したお米)の原因菌としてよく知られています。

シトリニンというカビ毒をつくりますが、検出例は非常に少ないです。東京都ではハト麦、そば粉、ライ麦粉から検出したこともあるカビです。

ペニシリウム・イスランジカム

こちらも黄変米の原因菌ですね。

ペニシリウム・エクスパンザム

リンゴアオカビ病の原因菌です。パツリンというカビ毒をつくります。国内ではりんごジュースにパツリンの規制が設けられています。

規制といっても低減指導で基準値は0.05ppm(0.000001%)です。

青カビがいる所・生える所

青カビ(アオカビ)は自然環境の中でいろいろな場所に存在しています。

青カビが発生する原因

青カビは土や草、植物にくっついています。それが自然の風などにより空気中に舞い上がり世界中のいたるところに飛んでいくのです。

空気中の青カビ

クロカビと同じくらいいます。クロカビよりも空気中にいる青カビは大きさが小さいため、長時間浮遊しています。

大きさ

青カビ(アオカビ)の胞子の大きさがだいたい3~6μmくらいです。1m落下するの120分くらいかかります。

世界にいる青カビ

全世界に普遍的に多いです。とくに温帯地域に多い傾向があります。

建物にいる青カビ

空気中にも多いため、室内の壁面や塗装面、家具や押入れ、畳などに生えます。とくに洪水などで被害を受けた家で大量に発生することがあります。

食べ物に生える青カビ

青カビ(アオカビ)はいろいろな食物に生えます

例)柑橘類(みかん、レモン、リンゴ)、餅やパン、魚肉練り製品、セラミソーセージなど

青カビの性質

青カビ(アオカビ)は中温性、耐乾性です。

顕微鏡で見た青カビ

ブラシみたいな形をしています。ちょっと気持ち悪いですね。

青カビのコロニー

多くの種類が青緑色のコロニー(集落)を作ります。

青カビの人に及ぼす悪い影響

青カビの真菌感染症!マルネッフェイ型ペニシリウム症に注意

青カビ(アオカビ)が感染症として問題になるケースもあります。それはマルネッフェイ型ペニシリウム症というものです。

ただし、感染には条件があります。

  • そもそも輸入感染症です。
  • 後天性免疫不全症候群(AIDS)患者といった免疫が低下している人が感染

青カビのアレルギー!アレルギー性気管支肺アスペルギルス症に注意

カビの胞子を吸い込むことで起こるカビアレルギーも注意しましょう。

  • アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
カビトリくん

ちょっと青カビ(アオカビ)はヤバそうですね、、、

青カビの人に及ぼす良い影響

抗生物質として有名なペニシリウム・クリソゲナム

「ペニシリン」を聞いたことがある人も多いかと思います。これはアレクサンダー・フレミングが1928年に発見した世界初の抗生物質です。

このときの青カビはペニシリウム・クリソゲナム(Penicillium chrysogenum)です。

ペニシリンは細胞壁の合成を邪魔して細菌が増えないようにする働きをします。世界初の抗生物質で第二次世界大戦のときに大活躍しました。

カビトリくん

これを聞くと青カビ(アオカビ)はヒーローのように思えますね

青カビが食べ物に及ぼす悪い影響

青カビ(アオカビ)は食べ物に対してかなり悪い影響を与えます。

リンゴ青かび病

正式名称ペニシリウム・エクスパンザム
(P. expansum)
発育温度-6~35℃
水分活性0.82

この青カビはパツリンというカビ毒を作ります

ただし、人が吸引した後には短時間で解毒されるため発がん性は低く、今までに人への被害は報告されていません。

パツリンはマウスやイヌなどの動物に致死毒性があります。

日本では100頭の乳牛が死亡した事例があります。青カビの種類はペニシリウム・ウルティケです。

パツリンに関しては、2004年に日本でカビ毒として規制されています。

  • りんごジュース内に50μm/kg以下

青カビの種類ーシトリナム黄変米菌

正式名称ペニシリウム・シトリナム
P. citrinum

このカビはシトリニンというカビ毒を作ります

人への影響は主に腎障害です。アスペルギルス(コウジカビ)にもシトリニンを作る種類のカビがいます。

シトリニンを作るベニコウジカビは食品添加物。このカビがつくる紅麹色素を使用しています。ただしシトリニンは0.2μg/g以下と規制されています。

青カビの種類ーイスランジア黄変米菌

正式名称ペニシリウム・イスランジカム
P. islandicum

このカビは以下の3つのカビ毒を作ります。

  • ルテオスカイリン 水には溶けずにキレイなオレンジ色、肝臓がんを引き起こす危険性があります。
  • シクロクロロチン ルテオスカイリンの10倍ほど肝毒性が高い
  • イスランジトキシン

昔、問題になったカビ毒です。 現在では非常に保存状態がかなり改善されて、国産米からは毒素が検出されることはありません。

日本では1950年台に輸入米の汚染が大きな社会問題になりました。黄変米事件と言われています。

青カビの種類ーカンキツ青かび病

正式名称ペニシリウム・イタリカム
Penicillium italicum

貯蔵中の果実に発生するものです。

収穫のときなどに果実に傷がついて発病することがあります。

カビトリくん

食べ物に対しては青カビ(アオカビ)は見事なヴィランっぷりですね

青カビの毒性

青カビの毒性は主に食べ物に対して悪い影響を与えているケースが多いようです。

抗生物質としても使われていた「薬」のような青カビも、一歩間違えれば私たちにとって「毒」になってしまうようですね。

青カビが食べ物に及ぼす良い影響

青カビ(アオカビ)で食べ物といえば「チーズ」ですよね。

ブルーチーズ

ロックフォールチーズ

フランスの代表的なブルーチーズです。ヤギの乳に青カビ(アオカビ)を繁殖させたチーズで、中にカビを付けて繁殖させています。

青カビを使ったチーズ

ゴルゴンゾーライタリア
カンボゾラドイツ
スティルトンイギリス
ババリアブルードイツ
フルム・ダンベールフランス
ブルー・デ・コースフランス
ブルー・ド・ジェックスフランス
ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュフランス

ロックフォールとゴルゴンゾーラ、スティルトンは世界三大チーズと言われていますね。

カマンベールチーズ

色は白ですが、青カビ(アオカビ)です。外側にカビを繁殖させています。外は固く、中は柔らかいチーズです。

カビトリくん

チーズが好きな人にとっては、青カビ(アオカビ)はヒーローですね。

青カビを食べれる理由

さっきはカビ毒を出す!といって言っておきながら、食べれる青カビもあるよ!というのはちょっと頭がこんがらがりますね。

チーズに生えている主な青カビは3つ

  • ペニシリウム・グラーカム
  • ペニシリウム・ロックフォルティ
  • ペニシリウム・カマンベルティ

こちらを見ると先程紹介したカビ毒をつくる青カビの種類ではありませんね。

ただし、こちらの青カビも普通に食べてしまったらさすがに有毒性があります。

チーズはその製法や特性から青カビの有毒性を分解しているため食べることができるようになっています。

青カビについてまとめ

青カビ(アオカビ)が敵なのか味方なのかは種類によって変わるみたいですね。

カビトリくん

私はチーズが嫌いなので、青カビ(アオカビ)は敵です!

カビの写真はすべて山口県環境保健センターのカビデータベースの写真を使用させていただきました。

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