カビにもエタノール(アルコール)は効果的なのか?

カビとエタノール

「エタノールでカビは落とせると思いますか?」

細菌やウイルスの消毒に多く使われるエタノールですが、本当にカビに対しては有効なのか?

実は勘違いしている部分があるかもしれません。そこで

この記事ではエタノールとカビについて詳しく解説していきます

カビトリくん

エタノールでカビをやっつけるときに気をつけなきゃいけないポイントがあるんだよ

 

カビとエタノールの関係

カビ (そのもの)OK エタノールで除菌(殺菌)できます。
カビが作る 色素NG エタノールでは色素は落とせません。
カビが作る カビ毒NG エタノールではカビ毒は殺菌できません。
(食べ物の中にカビ毒があるため)

そもそもエタノールでカビを落とすとは?

エタノールでカビを落とすことができるの?と言う質問がよくあります。

エタノールでカビを除菌することは可能です。ただし、カビが作る色素やカビ毒は落とすことはできません

カビトリくん

エタノールはカビ本体には効果的だけど、カビが作る色素やカビ毒までは倒せないんです

イラストで説明

カビのつくり
カビはざっくりと菌糸と胞子でできています。この2つに関してはエタノールで除菌することができます。
カビが作る色素
カビは取り付いた物に色をつけてしまいます。この色素はエタノールでは落とすことはできません。
毒
カビは種類によってカビ毒を作ります。この食品中にあるカビ毒はエタノールでは除菌することは難しいです。

つまり、カビそのものはやっつけることはできるのですが、カビが作る色素やカビ毒まではやっつけることができません

エタノールでカビを落とすことができるのは、カビが物に色をつけてしまう前までです。

カビが目で見て大量に発生している場合はエタノールではカビを落とすことができません。(カビをやっつけることはできますが、色は取れません)

このように、エタノールとカビの関係は意外と複雑です。すべてのカビにエタノールが有効ではなく、生え始めや予防にエタノールが活躍します

カビトリくん

エタノールは軽微なカビと予防に使いましょう

 

エタノールとは

手指の消毒といえば、エタノールですよね。シュッと手のひらにスプレーして、すぅーっとするあれです。

エタノールはさまざまな菌やウイルスを除菌できるため、わたしたちの身の回りでもよく目にします。

ここでは、身近なエタノールについてちょっと詳しく説明していきます。

エタノールの特徴など

アルコール類のエタノール

アルコールとエタノール
エタノールは別名でエチルアルコールと言われるアルコール類の1種です。他にはメタノール、イソプロパノールがあります。

アルコールといえばお酒ですよね。エタノールは日本で「酒精」なんて呼ばれたりもします。

TOPIC 最初のアルコール
最初にアルコール類として決められたのが、エタノールです。そのため、一般的にはアルコールといえばエタノールを指します。

エタノールの構造式

エタノールの構造式
C(炭素)とO(酸素)とH(窒素)からなる単純な構造式です。

化学式CH3CH2OH(またはC2H5OH、C2H6O)で表されます。

CH3CH2-の部分をエチル(Etと書くことも)、-OHの部分をアルコールといいます。


エタノールの見た目

エタノールの見た目
ご存知の通り、無色透明な液体です。ニオイや味があります。

エタノールの除菌する力

エタノールの除菌力
アルコールは不思議な事に70%(重量パーセント)のときにもっとも除菌する力が強いと言われています。
エタノール濃度死滅時間
8~20%30分~48時間
20~40%10~30分
40~80%5分以内
80~99%10~30分

参考|アルコール類の微生物に対する作用

MEMO %の表示
80%と書いてあるところもありますが、これも間違いではありません。

エチルアルコールの場合には70w/w%(重量パーセント)(約80v/v%(容量パーセント))の場合が最も高い殺菌力を発揮し、この濃度域より高くなっても低くなっても殺菌効果が激減する。

文部化科学省|カビ対策マニュアルより


エタノールの揮発性

揮発性
揮発性があり、液体から簡単に気体になる性質があります。
エタノールで拭き取りがいらないのは、この揮発性のおかげです。

エタノールの溶けるもの

エタノールが溶けるもの
水にも油にも溶ける性質があります。

ざっとですが、エタノールの特徴などをまとめると。
エタノールの特徴
  • アルコールの一種類
  • 化学式はCH3CH2OH Cが2個、Hが6個、Oが1個
  • 見た目は無色透明で香りや味がある
  • 除菌する力は70%のときにもっとも強い
  • 揮発性がある
  • 水や油にも溶ける

 

エタノールの除菌の仕組み

細胞膜へダメージ
エタノールは細菌などの細胞膜に対して作用します。タンパク質を変性させて殺菌作用を起こします。
エタノールの濃度を70%にする理由は、細胞膜にエタノールが浸透しやすい濃度だからです。

消毒用エタノールと無水エタノール

エタノールの濃度によって消毒用エタノールと無水エタノールに分かれます。その違いを表にしました。

消毒用エタノール無水エタノール
消毒用エタノールのイラスト無水エタノールのイラスト
濃度 76.9~81.4vol%濃度 99.5vol%以上
除菌力 ◎除菌力 △ ※揮発が早いため
汚れ落ち ◯汚れ落ち ◎
創傷面の殺菌・消毒ハッカ油と混ぜて虫除けスプレー その他拭き上げのお掃除

※vol%はv/v%(volume)のことです。

無水エタノール商品はこちら。
消毒用エタノール(70%以上)の商品はこちら。
カビトリくん

ご家庭で使用するなら、無水よりも消毒用エタノールのほうがお手軽で簡単です。

 

エタノールのカビをやっつけるチカラ

さて、ここからはエタノールがカビをやっつけるチカラがあるのかについて説明していきます。

カビ濃度70%エタノール カビ死滅にかかる時間濃度35%エタノール カビ死滅にかかる時間
クロカビ3秒以下1分
アオカビ3秒以下30秒
アカカビ3秒以下3秒以下

参考|公益社団法人日本食品衛生協会「カビからまもる!!」より

この表からわかるように、エタノールはカビに対して非常に効果があります。ただし、濃度が低下すると効果までに時間がかかるため注意しましょう。
※色素やカビ毒はやっつけることはできません。

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カビトリくん

カビの掃除でもエタノールが有効です!上手に使ってカビを予防していきましょう。

カビとエタノールの関係:まとめ

この記事ではカビとエタノールについて解説しました。

ほとんどエタノールの話になってしまいましたが、、、とにかくエタノールは家庭でもカビ対策で使えるアイテムです!

エタノールを使ってカビを生やさないようにしましょう。

カビトリくん

軽微なカビにエタノール!予防にもエタノールが有効!